マンガプレビュー3月分


「はぐはぐ」15 こなみかなた 双葉社



 ネコは大好きです。今2匹飼ってますが、
何年一緒に暮らしていてもネコがなにを考えているかは解りません
この本は勉強になります。


「輝夜姫」17 清水玲子 白泉社 



この人どんどん上手くなっています。
数ページごとにはっとするカットがあって、おじさんの目から見ても色気があります。
私としては、この人と日渡早紀が、
高河ゆん以降のニューウェーヴだと思っていました。
申し訳ないことに、2人の見分けが上手くつかなかったんですが、
ここに来てはっきりと方向性に違いが見えてきました。


「カイジ」2 福本伸行 講談社 



 この地下の作業場は、まるでうちの店のようだと指摘を受けました。
(社会の底の底で競い合ってるとこ、ヲタク知識をね)
私は班長と呼ばれています。
さあさあ皆の衆!張った張った。
もちろん、うちでも「ペリカ」は使えます。ただし、ニセ札は御法度やでえ〜。


「魔女の名前」1 河村万理 秋田書店 



絵が安定してません。はっきり言ってヘタです。
しかし、それがこの多重人格の女の子のキャラクターに妙に合致してて、いいあじ出してます。
これからおもしろくなりそう。


「トガリ」2 夏目義徳 小学館 



咎を狩るから「トガリ」
安直なタイトルだけどいいアイデアだと思います。
わりとハイペースでノルマをこなしていますが、何刊ぐらいの予定なんでしょうか。
これが集英社なら、人気が出たりすると108の罪を集めたあと、
地獄編おわり次回からコキュータス編なんて事になってダラダラ続くんでしょうね。


「天使のツラノカワ」3 一条ゆかり 集英社



一条ゆかりってひとは、あらゆる意味で少女マンガ界のセンターに位置します。
男性でこれに相当するのは村上もとかでしょうか。
バリバリの少女マンガの文法を用いながら、男性にも楽々読めてしまう分かり易さ。
これほどの力量を持つ作家を評論するなんて、私ごときにはおこがましい限りなんですが、
ただひとつ疑問に思うことがあります。
多くのクリエーターたちは、コンプレックスをエンジンにしています。
でもこの人を見る限り、名を成し功を成し、TVで高らかに笑い、わりと美人(歳ですが)で、お金もある。
なにが彼女を創作に向かわせるエネルギーになっているのでしょうか。
我々には計り知れない深い悩みがあるのでしょうか。
マンガの中によく出てくる、眉間にしわを寄せた女性に、そのヒントがあるのかも知れません。


「ぽちょむきん」2 北道正幸 講談社



 前作、前々作は読んでましたが買ってません。充分面白かったんだけど、
ちょっとハイブロウ過ぎて、笑いが上滑りしている気がして読み辛かったんです。
ついに我々のレベルまで降りてきてくれました。
今最もキレのあるストーリーギャグマンガです。


「YASHA」9 吉田秋生 小学館



 深夜のTVドラマで話は先行してしまいました。
設定が少し違ったけど、9巻読む限りではあのドラマと同じように進行しています。
どう話をたたむのか、ストーリーテラー吉田秋生に期待。


「トランジスタにヴィーナス」2 竹本泉 メディアファクトリー 



吾妻ひでおの正統な継承者。
最近は等身も伸びて、セクシーな絵も描き出しました。
今まで、かたくなに色気抜きだったのに、どういう心境の変化でしょう。
乳首描くまであと一息
同人誌「朝鮮飴」では、エッチなのも描いていました。読者の期待に応えて欲しいものです。
あと、余談ですが、「あおいちゃんパニック」の頃は女性だとばかり信じていて、
男だと解ったときはかなりショックを受けました。


「ペリドット」4 小林ひよこ 講談社 



この人はどうも本当に女性のようです。
どうしてもこの迫力タップリの エッチな絵が女に描けるものとは思えず、
絶対男だと信じていました。
滅多に買わない画集も、買わざるをえないほど萌えました。
この本の魅力は、ズバリ絵だけであり、
ストーリーは関係ありません。いい原作を付ければ大ブレイクするかも。


「空想科学エジソン」 カサハラテツロー ソニーマガジンズ 



定規を使わないガサっとした絵は、一見手抜きに見えますが
、とても上手い人だと思います。
初期の村野守美に似て、ノスタルジックな線がストーリーにマッチしています。
彼女の持つ万能工具「バルカン」もいいアイデアですね。
原作立案の「空想科学大戦」の柳田理科雄に、
こんなファンタジー心があるとは思いませんでした。