2001年 2月分

「ちょびっツ」1 CLUMP 講談社



これはヤバいです。ヤオイと小学生を制覇したCLAMPお姉様たちが(4人組)
ついに頭文字Dの読者である健全な青少年に毒牙を延ばしてきました。
これに萌えないヲタクは皆無でしょう、ズルいです。
美少女型パソコンなんて男性が描けば「よくあるパターン」とそしりを受ける設定が、
あの清楚な「さくら」のCLAMP様なら許されるのでしょうか。
乳首にトーンまで貼ってあるのはショッキング、
これってセクハラ?犯罪?いずれにせよ、
李君のお姉様たちに取り囲まれて「ボクここがいいんでしょう」と弄ばれるのも悪くないかも。

「プラネテス」1 幸村誠 講談社




21世紀になったのにエアカーも月面基地もお手伝いロボットもいない、ちょっとガッカリ。
そう思う人も多いでしょう、同感です。
SF好きの私にとって、このお話はとても辛いものです。
なぜなら、あまりにもリアルだから。
2075年になっても、人類は未だ木星にも到達出来ていません。
自分が生きている内にワープもETとの接触も、
へたすると火星着陸ですら見られないかもしれないと言う事実が、
少し悲しい気持ちにさせるからです。
しかしながら、第一話「屑星の空」は、
トム・ゴドウィン「冷たい方程式」や堀晃「太陽風交点」を彷彿とさせる
SFならではの“泣かせる”お話で、買うしかないというところです。

「ネガ・ポジ」3 入江紀子 講談社



完結です。この人は「のら」が好きです。
酷い話をアッサリと描ききる手腕は、
クールな大人の女のような印象を受けとる方もいるかもしれませんが、
超然とした母親のごとき視線を感じます。

「ヨコハマ買い出し紀行」8 芦奈野ひとし 講談社




なにかが起こりそうで起こらない、癒し系のマンガですが、
どこが我々を魅了するのでしょうか。
先日、うちの客で「九龍城のようなアパートに住みたい」てのが居ましたが、
これなんかも同じ、ゆっくりと朽ち果て滅んでゆく世界で働きもせず、
かといってお金や食べ物の心配もせずボーとしていたいとゆー願望なのでしょうか。
「エヴァ」の世界もそうですよね、みんな疲れているんです。

「フィローン士官学校」 猫十字社 白泉社




「幻獣の国物語」では話を広げすぎて収集がつかなくなってしまいましたが、
この外伝も熱いのファンタジーです。
どこかで十年くらいかけて大連載やってもらいたい。
個人的には「華本さんちのご兄弟」みたいなのも読みたいです。

「サトラレ」1 佐藤マコト 講談社



映画化までされて有名になりました。
連載初回を見てこれは、きつそうだなと思ってました。
この逆の話ならよくありますが、
アイデアはすばらしくてもどう展開するのか考えただけで
呆然となってしまいそうで、
おそらく誰も手をつけなかったのでしょう。
毎回ハラハラしながら読んでますが、
今のところ破綻なくまとまっているところを見ると、
15年の下積みは無駄ではなかったようです。
〆切まえに作者が頭を掻きむしってアイデアを
ひねり出す姿を想像していましたが、
あとがきを見るとそのとおりだったようです。

「ケロロ軍曹」3 吉崎観音 角川書店



かわいくて本当に上手い絵です。キャラの配置もいいし、
やたら新キャラ増やさないで話をまとめるのも、
ギャグマンガにありがちな大きな脱線がないのも好きなんですが、
そこがメジャーブレイクに今一歩と言うところなんでしょうか。

「東京大学物語」34 江川達也  小学館




ついに完結、 ラストに関してはいろいろ意見もあると思います
(押井守みたいとか)が、江川達也に関しては受け入れるか反発するか
どちらかしかないでしょう。デビュー作「BE・FREE」でも、
適当に話を進めているようでいて後から読み返して見れば
ちゃんと伏線を張ってあったりして、
緻密な計算のもとストーリーを組み立てる人なので、
今回のも全て予定通りなのでしょう。
でもそれは、けっして読者の望むものとは一致しないのですが、
それこそが作者としてのエゴの通しどころなんだと思います。