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諸国漫遊 大和・奈良県橿原市 

 

漫画【 咲 Saki 】

 

〜 坂の小径 〜

(記事作成:20.6.4)

 

 

また天命が・・・

 

 いつもいつもお世話になっているUSO9000さんのブログに美少女麻雀学園漫画「咲 Saki」(小林立著、ヤングガンガン連載)の扉絵の一つが奈良県橿原市の背景を使用していることが判明したとの一報がUPされました。

その扉絵がこれ・・・。

扉絵

 まあ、何処かの集落にある坂の小径ですね。古い町並みだけでこれと言って特徴のある背景ではありません。これでなんでUSOさんが橿原市と特定できたかと言えば手前にあるマンホールにご注目!

マンホールの意匠って各水道事業所単位で違うらしいのです。つまりその部分を拡大して意匠をネットで検索すれば中央に市章があしらってある橿原市水道のマンホールが特定できたということでした。いや〜〜〜大先輩の目の付け所には目を見張るモノがあります。

 そしてブログにはこう綴られていました、「奈良県在住のファンの方あとはまかせた・・・」と。

私は京都府宇治市在住ですが、部屋の窓から見える近鉄大久保駅には「橿原神宮行き急行」が停まるのですよね・・・。これは昨年の「AIRの橋」に続きまたもや「見てこい」の天命なのでしょうか?

 

 そしていそいそと大和路へ・・・

  

 「それも思ったのですが・・・。奈良は遠いですから無理に行かなくても良いですよ。」とはUSOさんのありがたいお言葉。正直言うと私この時まで「咲」読んでませんでした。(笑

それをご存じでのUSOさんのお気持ちなんですが、当の本人は『まあ型から入るのも良し』と早速単行本3卷とその扉絵が掲載されているヤングガンガンを買い込んで俄然やる気になっています。

 そしてガソリンが一斉に30円近く値上がりしたGW某日未明、愛車のkeiくんを大和路へと駆ったのであります。

 

 まず訪れたのは近鉄大和八木駅近くの「今井町」。景観保全地区で集落丸ごと古い町並みが保存されており、USOさんや師匠のQL氏のご意見第1候補なのです。

今井町

 

  ですが、現地に立ってみると集落の雰囲気は良い感じなのですが残念ながら平地に造られた環壕集落なので「坂」が見られません。一回りしてみましたがやはり地形的に一致しません。ここは早々に撤収です。

 完全に空振りですが今はまだ午前6時、まだまだ時間はたっぷりあります。

偶然と強運と・・・

 

 ここで上の扉絵を改めて見てみましょう。この絵からわかる舞台の情報は・・・。

1 古い集落の小径(路地)である。

2 坂である。(集落内で数層の標高差がある)

3 坂の頂点には大きな屋根を持つ古い建物がある。(おそらく寺社?)

4 下水道が整備されている。(マンホールに「汚水」とある)

5 橿原市水道局管内である。(橿原市内だけ?)

 

 橿原市の地形は近鉄大和八木駅から橿原神宮駅の北半分から中央部は起伏の全くない平地で、南側が丘陵部となっています。ですから「2」の条件を満たすのは南の丘陵部か平地でも河川沿いの堤防集落に絞ることができます。また「3」の条件を考えれば集落の最頂部には結構な地積を有すると思われます。

あと「4」も重要で、上水道と違って下水道の整備は下水幹線から離れると難しくなるので少なくとも市街地から孤立した集落ではないと思われます。

 以上を踏まえて、「橿原神宮の裏山〜明日香町〜甘樫丘」の丘陵部前端を主捜索ラインとし、「天香具山〜近鉄新ノ口駅」の旧街道沿いを予備の捜索ラインと決して探訪することにしました。

 

 まずは橿原神宮前駅の直ぐ近く貝吹山の北麓から探索開始、傾斜変換点沿いに車を走らせ斜面に古い集落が見えると坂道を登って確かめてみます。ポイントは条件「3」の寺社建築。

 20分程ウロウロし、4つの集落を回りましたが当然の如くなかなか条件に合う所はありません。

いつしか車は東斜面に広がる橿原ニュータウンのメイン道路を進んでいます。道の両側には整然とした公団住宅や戸建て住宅が並んでいます、そして道路はニュータウンで一番高い所に到達、向こうは下りになっています。思わず「こりゃ〜ここの地域はないなあ・・・。」とひとりごちしてしまいました。

 こうなってはここを走っても意味がありません、車を反転させてルートを再考する必要があります。幸い目の前の交差点の角にはバスの回転場が見えます、直ぐに車を入れてくるりと反転させます、そして再び道路に出ようとしたその時!正面の宅地の奥に微かにアレが見えたのです。

そう、瓦葺きの屋根の一部が・・・。

 

そこに里山風景が・・・

 

 見えたのは本当に僅かなものでした。ですが車を進めニュータウンの最奥に入ってゆくと風景が一変してゆきます・・・。

里山パノラマ写真

(現場の風景。●は屋根が見えた集落、右端の給水塔が回転場の位置)

 あれ?田圃?ニュータウンの奥にもろ里山風景が広がっていきます。

 そして丘の上に昔ながらの集落が・・・。車を停めてカメラ片手に小径を登ってゆきます。

 

集落

 

  おおーいい感じです。扉絵と同じ形の柵もあります、それに頂には寺が見えます。

おおー!寺の門前には横道があります、ここから見れば屋根の形が合いますね、なら柵もあれば・・・。

 

キターーーー!マンホール

 

  あったーーーーーー!!!

 柵も、マンホールもあります!

 ヤングガンガンを取り出して見比べてみましょう。

 

扉絵2扉絵

 

  ぴったりーーーーーー!!!

 全く同じ風景がそこにありました。

 

 《現場の位置》

 

 

 〜探訪備忘録・橿原〜

 

 

 徳応寺裏風景

 やはり屋根は徳応寺というお寺でした。(画像上)

しかし現場に立つと改めて感じます、「なぜここが・・・?」と。

 確かに寺の裏手などはいい雰囲気を出していますが(画像中)、特に由緒があるとか観光客が訪れると言うには無縁の里山のようです。(画像下)

資料写真や作画本人が訪れて写真を撮るにしてもここが選ばれる要素がとてもとても少ないのです。

敢えて言えばニュータウンの住人が近場の風景を収めるくらいでしょうか?

本当に謎です?

 

 

 

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以上、つたない探訪記をご覧いただきありがとうございました。

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