漫画【咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A 】 

 

阿知賀レポート番外編

 

『穏乃達の奈良物語』(全3話)

 

〜 第2巻・東征伝 〜


(はじめに)

 このコラムは3部作の第2巻です。第1巻をお読みでない方は先に一読されることをお奨めいたします。

 

〜第1巻・幻の『晩成編』〜

 

   


 


 

(記事作成:25.2.11)

 

 

 



【奈良物語】

 

始まりの台詞

 「咲 -SAKI- 第5巻 番外編 昨夏のこと」より抜粋。

 

 原村和のこの一言から展開していった「咲-Saki-阿智賀編」をはじめとした奈良県下でのエピソード群・・・。

この言葉が紡がれた後、私は「奈良物語」と題して幾つかの予想を発表してきました。

 【和 中1 奈良物語】(2009年冬コミ)

 【数え役満奈良物語】(2010年11月さきすぺ3)

 【数え役満奈良物語〜阿知賀への牌譜〜】(2012年6月さきすぺ5)

 

 これらは原村和の言葉から発して和視点で論を展開してきました。

今回はそれを地元奈良県からの視点で考えてみたいと思います。

〈3部作〉 



 

 

謎のヒロイン・『高鴨穏乃』

 

 

 阿智賀編のメインヒロイン高鴨穏乃(たかがも しずの)。

ネット上では「お猿さん」とか「野生児」とか「計算できない子」とか呼ばれている元気いっぱいの穏乃です。

 

 彼女は、「和と遊ぶんだ!」という阿知賀女子麻雀部が全国大会を目指す原動力であり、精神的支柱です。穏乃がいたからこそ一度は解けた絆が再び結わえられ阿知賀女子学院麻雀部に集結したわけです。そして集ったそれぞれの想いを全国大会へと導くのが大将たる穏乃の役目です。

 

 そんな穏乃は元々個性的な阿知賀女子の中でも他のメンバーとは際立った個性が与えられまた設定上の差別化が図られています。

 まずはその外観から・・・、

 

 

 ©小林 立/スクウェアエニックス・咲阿知賀編製作委員会

 ・・・一人だけジャージ姿(唖然

そしてポニーテールで一番ちっこい

 

 

 (c)2012 Aguri Igarashi/SQUARE ENIX

・・・底なしの体力

 

 

 (c)2012 Aguri Igarashi/SQUARE ENIX

 ・・・誰よりも強固な不屈の闘志

 

 

 

 

・・・明確な敵の存在

 

 

(c)2012 Aguri Igarashi/SQUARE ENIX

・・・ちょっとお馬鹿さん

 

 

 

 そして設定面では、姓名で他のメンバーとは違いが設けてあります。

〔阿知賀女子学院麻雀部〕

    大将: 高鴨 穏乃   御所市の高鴨神社からか?

    副将: 鷺森 灼    大阪府岸和田市の特定苗字

    中堅: 新子 憧    奈良県橿原市の特定苗字

    次鋒: 松実 宥    奈良県十津川村の特定苗字

    先鋒: 松実 玄    奈良県十津川村の特定苗字

 

        → 一人だけ2文字の名

    → 一人だけ府県に特有の姓でない

 

 阿知賀女子のチームにおいて穏乃は大将ですが部長ではなく、得点頭のエースでもありません。

    先鋒: 松実 玄  2年 エース、ドラゴンロードの異名を持つドラ爆体質

    次鋒: 松実 宥  3年 予選から常に+収支人既の安定性、隠れエース?

    中堅: 新子 憧  1年 唯一中学でも公式戦に参加、対処能力が高い

    次鋒: 鷺森 灼  2年 部長 原村和と接点が無い

    大将: 高鴨 穏乃 1年 ムードメーカ、チームの常に先頭に立つ

 穏乃は「強いて言えばムードメーカー」というポジションですが、後がない大将としてはラス前に放銃したりとかなり不安定で危なっかしい存在です。白紙的に考えると攻めも守りも対応力が高い憧の方が大将で穏乃は次鋒で波に乗るであってもおかしくないように思えます。

にもかかわらずあえて大将であるのはやはりそれなりの「能力」があるということなのでしょうか?

 

 

穏乃のジャージと高鴨神社

 

 

 穏乃のトレードマークは紺色(黒色?)のジャージ、これをワンピースのように着こなしています。彼女は小学生の頃よりこのスタイルで吉野の山野を駆けめぐっていました。

そのワイルドさは時に母曰く・・・、

 (c)2012 Aguri Igarashi/SQUARE ENIX

 

 

その走る姿は、

 

(c)2011 Aguri Igarashi/SQUARE ENIX

(c)2011 Aguri Igarashi/SQUARE ENIX

 

 走ると言うより飛ぶ、

      お猿と言うより鳥−烏(からす)ですね。

 

 

 ここでいう「熊野」は和歌山県南西部新宮市から太平洋に流れ込む熊野川流域の山間部で、熊野三山をはじめとした古代からの聖域です。吉野山は大峰山を通って熊野へ至る「大峯奥駈道」の始発点でもあります。(ちなみに金峯山寺の参道はは麓側も山側も両方共に表参道です)

 

この熊野から吉野そして明日香・橿原の地へと至る神話の一つに登場するある化身に穏乃のイメージが重なります。

 

それは導きの神八咫烏(やたがらす)】

 

 

(C)日本サッカー協会

 

 記紀に記された神武天皇の東征伝において登場する三本足の烏です。

高御産巣日神より遣わされ、大和入りを目指して紀伊半島南端に上陸した東征軍を熊野から吉野へと道案内したとされます。

熊野地方や吉野地方では神の使いとして神社の御旗などに描かれており、導きの神として(財)日本サッカー協会のシンボルマークにも用いられています。また吉野町の酒造会社・北岡本店の全国的清酒ブランド「やたがらす」にもなっており、穏乃の店(土産屋)でも売られていることでしょう。

 

 さてこの八咫烏、神武一行の道案内を終え、吉野地域の平定に尽力した後は飛び去って京都市の下鴨神社付近に降り立ちそこに鎮まったとされます。

一方、別の書には八咫烏は加茂建角身命(かもたけつのみのみこと)が化身とされ、後に鴨県主(かものあがたぬし)の祖となったとされています。

これは金剛山麓に勢力があった鴨(加茂)氏のことであり、その鴨氏の氏神が穏乃の姓の元になったと考えられている高鴨神社です。そして先の下鴨神社(賀茂御祖神社)をはじめとする全国の加茂神社の総本宮でもあります。

 

 高鴨神社は奈良県御所市の金剛山東山麓の丘陵地に位置する式内社です。

主祭神は阿治須岐高日子根命(迦毛之大御神)であり、彼の神は大国主命と宗像三女神のタキリビメの間の子とされています。(←ここ次巻の伏線です)

ここで余談ですが最近咲-SAki-ファンの間では、「天照大神」というワードが囁かれています。

近代麻雀漫画生活:咲-Saki-ファンに知っておいて欲しい「天照大神」の謎

すなわち、

        江 衣

 

        宮永 

 

        星 淡

 

        代 小蒔 

 

 ・・・という「全国レベルの魑魅魍魎」と称される選手達です。

またこれもネット上で囁かれている話ですが、古事記に置いて「大神」と称されて最高神扱いされているのは。「天照大神」とこの「迦毛之大御神」の2柱だけだそうです。

これは穏乃が魑魅魍魎クラスに比類する能力を有するということなのでしょうか?

 

 

 

 

〔閑話休題〕

 

 「八咫烏 = 穏乃」という発想で気付いたことなんですが・・・

 

アニメ版の阿智賀編のロゴ

 

 

穏乃の影絵を拡大・左右反転すると

 

意匠的に似てません?

(右手が3本目の足にポニーテールがくちばしに)

 

  

 

 

 

 

 

 

先導者・穏乃と神武東征伝

 

 

 「八咫烏 = 穏乃」という図式で見た場合、これまで見てきた穏乃の特徴や周辺事象はどうなるのでしょうか?また神武東征伝との繋がりはあるのでしょうか?

 

 まずジャージについては私は烏を現しているように思いますね。

先に紹介した下鴨神社の中には八咫烏そのものを祀った任部社という小さな社があります。

そのお守りがこれ、

 

 

 ジャージリスペクト・・・(笑

 

 第2の大将としてはメンバーが沈滞する場面では先陣を切ってみんなを鼓舞したりしますよね。あとビジュアルでは常にみんなの先頭切っているし。

 

 

そう言う面では導きの神ですよね。

 

 

 

 では八咫烏が登場する『神武天皇東征伝』(以下、東征伝)には何か関連あるのでしょうか?

 まずそのルートについて。

 神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレビコ、後の神武天皇、以下イワレヒコ)を擁する東征軍は、九州より海路関西入りし大阪側から生駒山を越えてヤマト入りを企図しますが、ヤマトの豪族で敵対勢力の長髄彦(ながすねひこ)の迎撃に合い敗走します。

海路に逃れた遠征軍の指揮官でイワレヒコの兄イセツは「我々は日の神の御子だから、日に向かって(東を向いて)戦うのは良くない。廻り込んで日を背にして(西を向いて)戦おう」と言って船団を南へ向けますが途中和歌山市近くで戦いの矢傷が原因で死亡します。

 イセツに代わり軍勢を率いることとなったイワレヒコは船団を更に南へ進めて和歌山県新宮市付近の熊野地方に至ります。

 そこから上陸して陸路紀伊半島を縦断する形で北上し、南側から回り込み東から奈良盆地に侵攻するという途方もない計画です。

 《東征ルート》

 

 

 具体的には那智の海岸に上陸して那智川上流の大滝に立ち寄った後、新宮市付近の海岸から熊野川沿いを遡上し、分水嶺を越えて十津川村(笠置山)に至って今度は大峯山系を縦断して吉野川上流から吉野・宮滝地区に到達する。この地に仮宮を置いて吉野周辺の平定をした後、北方の宇陀で兄猾(えうかし)をそして国見の丘に住む土蜘蛛八十梟師をそれぞれ討ち果たし東方からの侵攻ルートを確保した。

 八咫烏は熊野川から吉野・宮滝までを道案内すると共に、イワレヒコの使者として吉野地域や宇陀地域の鎮撫に携わっています。

東征軍は満を持してヤマトに侵攻、宿敵の長髄彦を撃破されその主君でヤマトの王・饒速日命(大物主)は長髄彦を殺して降伏した。

実質的にヤマトの王となったイワレヒコは周辺のまつろわぬ者達(土蜘蛛)を鎮圧して平定、ついには橿原の宮にて初代天皇・神武天皇として即位することになります。

 

(橿原神宮は神武天皇陵でもある)

 

ちなみに最後まで抵抗した土蜘蛛たちは次のように言われています。

 ・新城戸畔=層富県の波多の丘岬(奈良市五条町?)
 ・居勢祝=和珥の坂下(天理市和邇町?)
 ・猪祝=臍見の長柄の丘岬(御所市長柄?)

 ・土蜘蛛=高尾張邑(御所市葛城山麓)

 



・・・ここで第1巻で書きました「登場キャラの奈良県特定苗字の多い町MAP」見てみましょう。

 

 

 

これに東征ルートを重ねてみると

 

 土蜘蛛達の本拠も合わせると結構重なりますよね。

まあ偶然と言えばそれまでなんですけどね・・・。

 

 あっ、それともう1点・・・。

 吉野に到達した東征軍は宮滝という場所に仮宮を建てて吉野周辺の鎮撫に乗り出していますが、この宮滝地区とトンネルを挟んだ場所にあるのが樫尾地区です。

 

 

ここで吉野川に架かるのが五社大橋で咲-Saki-の舞台として登場します。

それが本編第105局『旧友』で【ハルエニッキ・河水浴】に描かれた橋です。

  

(C)2012年小林立/スクエアエニックス

 

 穏乃達が小学6年生の夏にみんなで吉野川上流にて川遊びをしたという赤土晴絵のブログの一コマですが、現場は川遊びが出来るような場所ではなく水深も流れも結構早い岩場です。この河水浴の設定は小林立先生が周辺を取材した成果だとは思いますが、この様な場所に小林先生が訪れた理由が何なのか今ひとつ判明しません。

やはり宮滝との関連を思わずにはいられません。(ちなみにこの樫尾も東征ルート上)。

 

 

 

穏乃がジャージを脱いだら・・・?

 

 

 (c)2013 Aguri Igarashi/SQUARE ENIX

 阿智賀編第17話「大将」では穏乃がいつものジャージではなく阿知賀女子学院の制服で試合に臨みます。話の流れでは憧が穏乃に「制服を着て試合に望め!」と言って自分が着ている制服と交換してくれたものですが、これはどういうことなのでしょうか?

 

 (c)2013 Aguri Igarashi/SQUARE ENIX

 

 上の話を見ると憧が言いたいのは「制服を着て母校の名前と人々の期待を背負って打ちなさい」ではないでしょうか?

中堅戦で江口セーラの強さを見せつけられてきた彼女なりの答えのようです。そして改めて「これは団体戦であなたはその大将」と穏乃一人が卓で戦っているのではなくみんなが一緒であるという自覚と覚悟を求めたと私は解釈しています。

 

 では、「穏乃=八咫烏」的にはどうなのか?

その答えを求めるには準決勝先鋒戦終了直後に起こったエピソードに注目せねばなりません・・・。それは『原村和との再会』です。

 

 ©小林 立/スクウェアエニックス・咲阿知賀編製作委員会

 

 上の画像はアニメ版阿智賀編第12話での再会シーンです。コミック版でも同じように描かれています。

プレスルームへ向かう和が階段から降りてきたところを救急搬送された怜を見送っていた阿知賀女子のメンバーとがバッタリと出くわしたものです。そして自分達は必ず決勝戦へ進出するから和も必ず来るようにと名乗りを上げて別れます。

 このカットは非常に象徴的というか原作者・小林立先生の意図が込められているだと思いますね。

このカットだけ見ると凛と立つ和の前に穏乃に導かれた阿知賀女子のメンバーが辿り着いたという「ラスボス登場」のように見えます。ここからは和と阿知賀女子のメンバーはお互いを認識して決勝戦を目指すわけですから、ある意味で「和と一緒に遊ぶんだ」という大目標はミッションクリアーされたとも言えますよね。

・・・となるとここで常にみんなの1歩前に立って先導してきた「穏乃=八咫烏」の役目が終わったとも言えるのではないでしょうか。

 

 ・・・であるから穏乃はジャージを脱いだ、ここからは先導者ではなく「阿知賀の大将」として戦う。決勝戦で和の前に立つ為に・・・。だからタイトルが「大将」・・・。

 

 そんな小林立先生の呟きが聞こえそうです・・・。

 

 

 

 

(注意:ここからは、2月12日発売の阿智賀編第19話のネタバレを含みます。構わない方のみお進み下さい。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天の岩戸

 

 

 まずはアニメ「ささみさん@がんばらない」第4話の画像をご覧下さい。

 

 

©日日日・小学館/製作委員会@がんばらない

 ©日日日・小学館/製作委員会@がんばらない

 

 左の画像は天照大神の力を宿す月読鎖々美がその体内に寄生した奇怪な右腕『肉腫』を沈める為に用いた呪符で、右は鎖々美自身を拘束する為に月読神社の者達が用いた呪符です。どちらにも3本足の烏、八咫烏(烏文字)で呪文が構成されています。

これと似たものが熊野本宮社をはじめとする熊野三山で授与されている「熊野牛王宝印」です。


熊野本宮社の熊野牛王宝印↑左から「山宝  印  熊野」と書かれている

 

 熊野牛王宝印は火除け盗難除け等の護符としてと熊野権現に起誓文を誓う誓約書としての使い方があるそうです。本宮社では毎年1月7日に宝印を清めて霊力を込めてから押印初めとする八咫烏神事が行われます

熊野本宮社では八咫烏について次のように解説しています。

 

『八咫烏とは熊野の大神(素盞鳴尊)のお仕えです〜(中略)〜八咫烏は太陽の化身で三本の足があります。
この三本の足はそれぞれ天・地・人を顕わすと言われています。
天とは天神地祇のことですなわち神様のことです。地とは大地のことで我々の住む自然環境を指します。
つまり太陽の下に神様と自然と人が血を分けた兄弟であると云うことを二千年前に示されていたのです。』

 

 何か後半はカルト教団ぽいことも書いておられますが・・・、まあつまりスサノオの使いにして太陽の化身、それが八咫烏の本質ですか。

スサノオは天照大神が苦手とする弟神であり、太陽とはそれすなわち天照大神ですから八咫烏には限定的にせよ天照大神の能力を有するかその力を抑える能力があるということでしょうか?

 

 それなら「ささみさん@」において天照大神の力を宿す鎖々美を封じる呪符に烏文字を使うのは理に適っていますね。

 

・・・で、

 

 (c)2013 Aguri Igarashi/SQUARE ENIX

 

 上の画像は阿智賀編第19話『本領』での一コマです。

「阿知賀の大将はちょっと厄介だぞ」の「厄介」の説明を衣が咲にしています。衣曰く、阿知賀女子との練習試合の際に初日は「海底」で5回は上がるつもりだったが3回しか上がれず、2日目には海底牌に辿り着く前に勝負が決していたということを告げています。

衣の必殺技である「海底撈月」がだんだんきまらなくなる・・・、衣の能力「場の支配」が解除されてゆくことでしょうか?

このことからネット上では穏乃の「能力」が・・・、『能力無効化(能力キャンセラー)』ではないかということが囁かれています。

いささか唐突の感はありますが「呪符」の件を考えればこのコラムの流れにも合致して、それも有りかなあ・・・と。

となると問題は無能力化が「天照大神限定」なのかということです。

同じく大星淡にも無効化の効果があるようですが、他の能力者にも有効なのかは未知数です。しかし阿智賀編第3局『接触』では武者修行において三箇牧の荒川憩に誰も勝てなかったという描写や同じく第7局『修行』で各校の強者達相手の練習試合後、対戦した能力者達の間で「穏乃はおかしい」等のリアクションが描かれていないことを考えると他の能力者にも影響を及ぼすという可能性はずいぶん低いものと言えます。

 

  (c)2011 Aguri Igarashi/SQUARE ENIX

 

・・・となると「天照大神の無効化」では、この後対大星淡しか有効ではなく鶴田姫子や清水谷竜華、それに宮永咲等の大火力能力者に対しては明らかに劣勢です。

話のクライマックスを迎えて名軍師として評価が高まった赤土監督のことですから何か対策やら策を授けていると思われますが、他にも強力な能力とかがないと決勝戦進出も危うくなってしまいます。

 

 そこでネット上の様々な八咫烏に関する記述を検索してみました。伝承からトンデモ学説や妄想の類まで多岐に渡りましたがその中でソースは不明ですが神社関係者の話として次のような内容を書いているブログがありました、以下要約です。

 

『陰陽道や一部の神道では「太陽の力を八咫烏が封じている」という考え方があるそうです。そしてその封印が解けて今に天照大神が治める世が来ると言われています。』

 

うむ、さしずめ太陽(天照大神)の力は強大なので岩戸とかに隠して一部の力を押さえているのが今の状態で、その岩戸の番人が八咫烏という解釈でしょうか。

他にこの様な考えは見あたらず、説としては眉唾ですが、考え方としてはおもしろいですね。

 さしずめ水門の番人のようなもので「天照大神の無効化」もこの「水門を閉めて」能力の発現を抑えると考えれば分かり易いですね。

そしておもしろいのは、逆に「水門を開ける」のも有りではないかと思えるのです。

 

 ・・・であれば相手(この場合は大星淡)の能力が自分に向かう場合は水門を閉めて無効化や失点を抑え、逆に他の選手を狙い打ちする時などは水門を開けてブースとを掛けてやるとおもしろい結果になりそうです。結果的に大星淡を軸にその場を支配することになるからです。

ここから穏乃の能力は『無効化(キャンセラー)』ではなく『調整者(コーデイネーター)』ということになりますね。

 

 

 では、ここまで長々と書いてきましたが・・・、

 

 導きの神・八咫烏として阿知賀女子学院麻雀部のメンバーを全国大会準決勝戦まで引き連れてきた高鴨穏乃は、原村和と再会することで一応その使命を終える。

しかし彼女の役目が終わったわけではなく、準決勝戦は決意も新たに「阿知賀の大将・高鴨穏乃」として戦いの場に立ち、決勝戦で待っているであろう原村和の元に向かうのである。その身に能力者・大星淡の力をコントロールしうる『調整者の手』(3つ目の腕)を宿して・・・。

 

以上を第2巻の結論としてコラムを結びます。

 

ここまでのご静聴ありがとうございました。

 

 

【備忘録】

 とりあえず何とか結論を得てコラムがまとまりました。

1巻の予告では「19話が出るまでには」としてましたが、遅れて発売日前日となり早売り分で19話の内容を含んだものになりました。

 19話では穏乃の「能力」についてその一端が開示されましたが2月8日の金曜日に早売りの月ガンを手に入れた私は大いに悩みました。何故ならここまで「穏乃=八咫烏」で話を進めてきたのですが、ここにきて「八咫烏」→「無効化能力」の繋がりを見いだせなかったからです。

丸1日以上ネット検索等をしても成果が無く少し途方に暮れた日曜日の未明、BS-TBSで放送された「ささみさん@がんばらない」第4話をボーと見ていました。

この作品は原作小説を読んでいますので楽しみにしているアニメなのですが今は少々虚脱状態で「あっ・・・、そう言えばこれも天照大神の力の話なんだよなあ・・・」とかたわいのないことを思いながらただただボ〜〜〜〜〜と見てました。

そして・・・、

その時、画面に鳥文字で書かれた呪符が映し出されたのです。

『天啓』・・・、そんな言葉が頭にひらめきました。

ああ、これは取材で訪れた下鴨神社で求めた任部社のお守りの力なのか?

「迷った時に道をお示しになる八咫烏さま」の霊験そのままではないかー!

ああ、ありがたや!ありがたや!

 

・・・ということでこのコラムがここまで辿り着きました。八咫烏さまに感謝です。

 

 


 

【次回予告】

 

《高鴨 穏乃》=《八咫烏》、神武東征伝・・・

 

 

 

 

名に地名を持つ「岡橋初瀬」と金剛山麓・・・

 

 

 

 

大和・出雲・諏訪とを繋ぐ一大叙述詩・・・

 

 

 

 

 

次回、『古事記三部作』

 

(3月までには・・・)。

 

 

 


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以上、つたない探訪記をご覧いただきありがとうございました。

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